M. チクセントミハイ『楽しみの社会学ASIN:4783511853
マイケルジョーダンやタイガーウッズといったスポーツ選手が他の選手を完全に凌駕している精神状態をアメリカのコメンテータは「ゾーン」にはいると表現してたのを思い出す。ジョーダン本人も“in the zone”ってプレーオフの大切な試合ではよく言ってた。つまり「ゾーン」ってのはチクセントミハイのいう「フロー」。


本の内容は著者自信がロッククライミングとチェスと絵画が好きなので、実験対象はその3個が中心となっている。プラス、ロックダンスのフローについてと外科医のフローについて記されている。それがずっとつづく。
ここまでは退屈な本だと思ったが、ウェーバーのいうプロテスタントの仕事の倫理観にフローを関連付けたところはうなる。


でも、この本はなんだか後味が好くない。
それは自分自身がチクセントミハイのいうところに進みたいと考えていて、そのように行動したときもあったが、今それを見出せていないからのように思う。またそんなものが必要なのかとさえ思ってしまうぐらいに病的だ。それに今後それを見出せるかどうかも疑問だ。深い深いフロー。。。
わりとそっち方面では自分自身の危機だの。