『一万年目の人間圏』松井孝典
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宇宙、地球、生命は"冷える"という熱力学的意味に基づいて創られてきたよ。
ほんで熱力学と情報科学エントロピーという概念で結びついているのね。
「エントロピーが増大する」というときは、熱が拡散し、熱均衡に向かうこと。
これは乱雑さの度合いが増してるということでもあるな。

情報科学でもおんなじだ。
「情報が拡散していくとともに情報の質が落ちる」のをエントロピー
が増大するというんだ。
ってことは、"冷えて"分化するということは情報が生まれることで、
構造が生まれるとは情報が生まれるということか。

人間のエントロピーの法則は情報の中に見出せるのではないのだろうか。

人間圏のビッグバンとは、求心力のない個人からなる、どんな構造も
持たない社会。その人間圏を支配するのは混沌と無秩序。
デュルケムの「アノミー」みたいなのかな。